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2015/02/01

自閉症の僕


ある人から 本をいただいた

近くの会社に勤める人 名前は知らない

ゆうちゃんを学校に送る朝 会社の玄関掃除をしているその人に会う

送った帰りに遭遇すると しばらく立ち話したりもする

ゆうちゃんの様子をときどきみていたその人が 私に本を勧めてきた

『とび跳ねる思考』 という本だ

サブタイトルは 「会話のできない自閉症の僕が考えていること」

貸してくれた

そしてその翌日会った時には 譲ってくれると言ってきた









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ゆうちゃんは自閉症だ

でも私は 自閉症に関する本を読んだり 講演を聴きに行ったことはない

自閉症とひとくちに言っても そのタイプは人それぞれで 10人いれば10通りのパターンになる感じなのだ

ゆうちゃんが自閉症であることで 私は特に困ってはいないし悩んでもいない

先々のことを考えたら 親がいなくなった時に生活していけるのか と心配にはなるが

現時点で 生まれてから常に どうしていいかわからず育児に悩んでいる・・・ことは 全くもってない




だから 普段は話す事ができない「自閉症の僕」と言う人が 文字盤を指すことで思っている事が

伝えられるようになった という内容の 「自閉症の僕」自身が執筆したこの本を 

みんなひとりひとり違うのだから 本を出せるような人とゆうちゃんのタイプは当然違うだろう

と思い 頂いてから1週間くらい開くことをしなかった





しかし 昨夜タイトルを確認しようと開いた時に なにげに少し読んでみたら

止まらなくなった

気が付いたら 本の半分を読んでしまっていた



私は 本を読むのにちょっと時間がかかる人なのだ

本当に理解できるまで 1つの文章を何度も繰り返し読んだり

ついよそ事を考えて 文字だけを追っていた事に気付き また前のページに戻って再度読み返す

ような事が多いので とにかく時間がかかる

しかし この本は1度も繰り返し読む部分はなかった

なぜなら その彼の言ってることは大変わかりやすく その情景は毎日見ているゆうちゃんと

ほとんど変わらず 話してる様子が手にとるようにわかったからだ

しかし1つ違うのは ゆうちゃんと全く同じような行動をとる少し大人の彼が

文字を指さして話すことは 私が想像していなかった世界であったこと

目で見る彼の行動からは想像できない本当の思いが 指先が示す文字から伝わってくる



もしかしたら ゆうちゃんも 私たち健常者と同じ思いが 心の中を流れているのでは?

思っていない 理解できない のではなくて ちゃんとわかっていて伝えたい事が山ほどあるのに

口から出てくる言葉は  「わかんない」 

これはもしかしたら 自分の意思と反して・・・・なのか?と思ってしまうような本だった




ちょうど半分を読み終えたところで ページを閉じた

ちょっとショックを受けた

私は ゆうちゃんの全てを受け入れているつもりだった

ゆうちゃんのペースに合わせて生きていけばいいと思っていた

でも それだけでは ゆうちゃんを全て理解していることにはならないと 初めて分かったのだ

本はまだあと半分ある









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コメント

ゆうちゃんの目は本当に綺麗ですね
ペラペラしゃべる人でも
心の中は分からない
話さなくても感じていることは同じだと思います
いままで良かったのであれば今までと同じでいいんでは・・・
と思います
勝手なことを言ってしまいました

投稿: イッペイ | 2015/02/02 10:37

自閉症という言葉を目にすると、今から40年近く前の事が
いつも脳裏に浮かんできます。
私が幼稚園に勤めてまだ年数も経っていない頃
隣のクラスに居た男の子。
あの頃は現代のように簡単に色々調べられる時代ではなく
主任先生からもただただ普通に接するようにと言われていました。
『特に困ってもいないし悩んでもいない・・』という奈月さんの言葉は
とっても力強く感じます。
半分まで読み終えた本、最後まで読まれるのかな?・・
子育てを卒業して振り返ってみて思うのは、子育て中は親も子供と一緒に
成長していたな・・と過ぎ去った日々を懐かしく思います。

投稿: えぷろん | 2015/02/02 14:49

>イッペイさん
いつも優しい言葉をありがとうございます
ゆうちゃんの目の事も いつも見ていて下さいますよね
親の私が言うのもおかしいですが 私もゆうちゃんの目を見ていると
スッと穏やかな気持ちにさせられるんです
心が澄んでいるんだなって思わされます
その心を裏切ったり壊すようなことをしてはいけないって 思うのです

勝手なことをと仰ってますが 私はそうは思っていません
同じような気持ちでおります^^
ゆうちゃんが生まれてきて 教えられることはとても多いです
ひとりの人間を育てると言う事に於いては ゆうちゃんのおかげで 私も考え直す部分が沢山あって
上の子には悪い事をしたなって思う事もしばしばです
本を書いた人も言っていました 幸福に生きたいと
私は ゆうちゃんが幸せだと感じて生きていければと思っています
そして 人の幸せって やはり十人十色です
私達と同じでなくても ゆうちゃんが幸せだと思えればそれでいいのです
特に接し方を変えようとは思いませんが 全く違う中にも同じものがあるんだと言う思いで
もう少し広い視野で見てあげられたらと思いました

投稿: To イッペイさん by奈月 | 2015/02/04 10:30

>えぷろんさん
なかなか理解を得られない と言われる事が多い自閉症ですが
こうしていろんな所で話を聴くと 自閉症のことを考えてくれてる人って多いのだなと最近よく思います
実は昔友達にいたとか 知人のお子さんがそうだとか そう言って話しかけてくれる人がちらほらいたりします
えぷろんさんのように ちょっと昔の事例だと 病名すらも聞いた事がなく
なんか病気なんだろうな くらいにしか思えなくて どう接するといいのか誰も教えてくれませんでしたね
実は私の友達も自閉症でした 幼稚園から小学校まで一緒だった男の子です
えぷろんさんのお話とものすごくかぶるんです
もしかして えぷろんさんって私の幼稚園の先生だったのかな?と思うほどでした^^
入園当時は よく幼稚園から逃げ出していたと言う話をあとから母に聞きましたが
一緒にいた私達は 特に気になることもなく 誰もいじめることもせず
今 クラス写真を見ると その子は必ず他のクラスの先生にきちっと立っているように
抑えられています 担任は中央に座らなくてはいけないので・・・
苦痛な表情で羽交い絞めにされてる彼の顔を見ると ゆうちゃんの幼稚園の時と同じだな と思い
そうか 彼は自閉症だったんだ・・・と 大人になってから気付きました
でも 彼が先生に叱られたりしてる姿は見た事がありません
先生達も わからないままに 彼がみんなと同じように楽しく過ごせるようにしていてくれたんだろうと思います

本はね まだ続きを読んでいません
でも読みますよ^^
あれからちょっと怒涛な日々が続いていて ゆうちゃんの寝かしつけと同時に寝てしまい
気付いたら朝がきている始末で(^^ゞ 本を読む時間がとれていないだけなのです
主人が最近 iPadを買おうと考えていると言ってました
スマホすら持っていない主人がどうしたのだろうと思ったら どうも主人も私と同じ半分だけ本を読んだのだそうです
文字盤を指して思いを伝えると言う話を読んで ゆうちゃんの道が開けたら と思ったようです

投稿: To えぷろんさん by奈月 | 2015/02/04 10:50

僕は片耳が聞こえなくて、さらに声量が無いもんだから
大勢の会話の中に入ると貝になる
片耳に一気に音が入ってくるからゴチャゴチャして頭が痛くなる

声量が無いってのは信じてもらえないんだけどホントだよ
ザワザワした場所でも平気で話す人っているじゃん。さんまとか
ああいう人ってチョー羨ましい

それで(ってわけでもないが)サラリーマン辞めて一匹狼になって、
人間誰しもあるとは思うけど
あの時こう言えば良かったなとか、これは言うべきじゃなかったなとか
そう思う頻度が僕はとんでもなく多くなった気がする

つまり人間関係を築くのがヘタになったなぁって

もちろん全然違うパターンではあるんだけど、
伝えたいことが言えない苦しさってのは僕にもある
本当はこう思ってるんだけどなって

相変わらず上手く言えないけどそんなことを考えた

投稿: タシデレ | 2015/02/06 11:56

>タシデレさん
全然違うパターンでもないような気がするよ
やっぱ人ってね みんな違うのだと思う
みんなと同じでなくてはいけない と思ってる人って多いと思うんだけど
みんなと同じであることって 無理な人も沢山いるんだよ この世の中
それは 私の場合 ゆうちゃんを見てきてよくわかったこと
そして それがわかった時に なんでもパーフェクトにやらせようとしてきたりょうちゃんに対して
申し訳なく思ったのです
りょうちゃんだって できないことがあり やりたくないことがあり 私がやってきたからあんたもできるでしょ
ではないのだなって・・・・気付きました
健常者と呼ばれる人なら なんでも周りに合わせてやるべきだとか ある程度はみんなと同じ事ができるようにとか
そう思うのは間違いだと気付きました

だから タシデレさんの言ってることは わかります
ひとは 自分が経験してなかったり 同じ思いに到達しない場合 人ができないこと・やらないことを
我儘だと言います
会社勤めができない となると 協調性がないとか自分中心だとか思われることもあるでしょうね
協調性がないと言われたら ゆうちゃんはどうやって生きていけばいいのでしょう 自閉症の特徴ですからねー
人と違う度合いで ひとはその人を受け入れたり拒んだりするのでしょう
差はあっても やはりみんな違うは当然で でもその当然を当然だと思えない人が世の中には多いので
タシデレさんのように 自分ができない事で苦しむ人が出てくるのです

伝えたい事が言えない苦しさか・・・
昔言ったね 私もそうだって
本当に大事な時には 言葉が全くでてこなくなるって
でも 言葉なくして 大事な思いを人に伝えるのって 本当に難しいよね
多くの場合伝わらない
それが辛いと思うのは ゆうちゃんたちも私達も きっと同じなんだよ


投稿: To タシデレさん by奈月 | 2015/02/08 00:40

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